富士山大規模噴火のリスク

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富士山大規模噴火のリスク

富士山噴火の溶岩流・火砕流・融雪型火山泥流の状況

静岡、山梨、神奈川県などでつくる富士山火山防災対策協議会が作成した今回の富士山ハザードマップは17年ぶりに改定されたものです。

ハザードマップは富士山噴火時の際、火災災害の影響の恐れのある範囲を視覚的に表現しています。

ここでは富士山噴火の時の溶岩流・火砕流・融雪型火山泥流の状況を順番に見ていきます。

 

溶岩流

  • 溶岩流

溶岩は岩石が火口から地表を流れ下る現象です。

図によると、2時間で市街地にまで流れてくることがわかります。

溶岩流の図

画像出所:2021年3月30日静岡新聞朝刊

火砕流

  • 火砕流・火砕サージ

火砕流は火山噴火の際、噴出した高温の火山灰・軽石・火山岩塊などが一団となって高速で流れ下る現象です。

火砕サージは火砕流に似ていますが、火山ガスの比率が高いため密度が小さく、高速で薙ぎ払うように流動する現象のことです。

火砕流・火砕サージの図

画像出所:2021年3月30日静岡新聞朝刊

 

融雪型火山泥流

  • 融雪型火山泥流

融雪型火山泥流とは雪が積もった火山で、噴火に伴う火砕流などの熱によって雪が融けて大量の水が発生し、土砂や岩石を巻き込みながら、高速で斜面を一気に流れ下る現象のことです。

融雪型火山泥流

画像出所:2021年3月30日静岡新聞朝刊

過去の富士山噴火の回数

  • 富士山は過去5600年間に約180回数の噴火

富士山の噴火は過去5600年間に約180回の噴火があったとわかったそうです。

噴火の規模

  • ほとんどは中小規模だが、大規模噴火も7回あった

過去の富士山噴火のうち小規模噴火は約49%、中規模噴火は47%で、平安時代の貞観噴火(864年~866年)、江戸時代の宝永噴火(1707年)などの大規模噴火は計7回あったということです。

今度起こる噴火が頻度の高い小・中規模の噴火になるとは限らず、大規模噴火になる可能性もあるとのことです。

 

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